勝間和代さん「やればできる」読みました。
勝間和代さんの新刊「やればできる」早速購入して読了しました。
内容はテーマがはっきりしているせいか、すっと頭の中に入ってくる感じで、2日もかからず読み終わることができました。まとまった時間があれば、2-3時間くらいで読み終わるのではないでしょうか。
「起きていることはすべて正しい」も良かったのですが、内容的に多くの要素を詰め込んだうえに一つ一つがハードルが高くて、とても全部できない!!というような印象が強かったのと比べると今回の本は自分が本来持っている強みを意識するところから始める、というように何から始めるべきか明確になっているので、自分もここから出
発しよう、という気持ちに素直にさせられます。勝間さんの分かりやすい本を執筆するためのこの1年の努力と進化が垣間見られる思いがします。
これまで以上に平易な言葉で書か れているような気がしますが、それは内容が薄いということではなく、練りに練られた本の構成(『しなやか力』『したたか力』『へんか力』『とんがり力』と
いうフレームワークで巧みにまとめられた夢をかなえるための資質)と、筆者の個人的な経験を的確に織り込むことで内容に説得力を付与するとともに読者に共 感を与えていることが大きいと思います。
簡潔に内容をまとめてみます。
?「しなやか力」
自分の優れたところ、能力を生かして努力し、周りにも貢献する力
ステップ1 自分の強みを見つける
· ストレングスファインダーで診断してみる(「さあ、才能に目覚めよう」は購入済みだが、いまだ「ストレングスファインダー」は試していない。行動することから第一歩が始まる!!)
· MBTIを受ける
· 自分史を作る 自分の成功体験を振り返ることで自分の強みの原点を見つけること。
ステップ2 強みを発見できる環境を整える
· 成功は資質だけではなく、むしろ外部環境が8割("Outliers"
Malcolm Gladwell)
· 自分の強みを伸ばせる環境を作る、探す。仕事も一定以上を超える場合は転職もひとつの手段。
ステップ3 まわりの人と強みを褒めあう
· 他人の優れたところを認め、褒めあい、助け合うことで互いの力を伸ばしあう
· 自分の能力を伸ばすのは自分だけの力ではない。まず自分の強みを認識すること。そして環境、周囲との関わりが大事。
?「したたか力」
自分の能力を伸ばすことについて、軸がぶれることなく一貫して行動すること。能力向上についてのリーダーシップ、アサーティブネス。
ステップ1
· いま自分がやっている「強みでない仕事を自覚」する
· 才能は経験の関数であり、次官の関数である。
· 万人が同じだけの時間しかもっていないことを考えると、余計なことをやっている暇はない。自分の大事な時間、資源を意識すること。
ステップ2
· 「マタイ効果」を意識して、集中分野を明確に定める
· 10000時間の法則
· 「わずかな優位性を活かして、本人がどれだけ経験値を積んだか」が重要
ステップ3
· 自分の強みを活かして、強いリーダーシップを取る
· 絞り込んだ目標に対して、しつこいくらい継続してやり続けること
?「へんか力」
変わっていく環境に対して、柔軟に変化できる力
ステップ1 「変化をしないことが最大のリスク」であることを自覚する
· 二番煎じの危険性
· 変化する自分、新しいことにはレンジして失敗する自分を認めて、好きになること。
ステップ2 自分の時間の3割を常に変化に注ぐ習慣をつける
· ルーティンワークを効率化して3割減らし、投資の時間に充てる。
· 証券アナリストの経験、江川紹子さんに習った、コメンテーターとしてのコツ
ステップ3 変化を協力し合える仲間を作る
?とんがり力
ある集団内において、その人に十分に市場価値があると認められる力
まず、職場の中での「憧れの○○先輩」になることから始める
ステップ1「とんがり力」の威力を知る
- 管理職の「とんがり力」の威力
ステップ2 「身近な世界で「とんがり力」を発揮する
- 社内外にファン、リピーターを作る
ステップ3「しなやか力」「したたか力」「へんか力」の3つの力をまわすこと自体を楽しむ
「やればできる」のサイクル、効用を楽しめるようになる。