偶有性ー「モチベーションを思うまま高める法」の感想その2

小山龍介さんの最新刊を読んだ感想その2。各論的な方法論についても参考になる点が多い。「これは!」と思った点と今後の実際にどう自分に引き寄せ、実行するかについて書いてみようと思う。

■作業は、実際に取り掛かってみると、予想していたほど時間がかからないことがほとんど
特に最近はこなすべきタスクが多く、確かに想定される作業量の多さや時間に圧倒されて、まず取りかかることができないことが大きな障害になることが多い。とにかくパソコンに向かう、作業に取りかかる、手を動かし始める・・・それを乗り越えれば思ったほどの時間や労力がかからずできることが多い。

■大きな目標をできるだけ小さくブレークダウンすることで、小さな達成感を積み重ねる
「毎日一つ、企画を考える」
「毎日一つずつ、企画を考える毎日一つ、興味深い情報をチームメンバーに送る」
小さなことでもこうした行動の積み重ねは大きな訓練になると思う。
僕は何ができるだろうな。

・本で学んだこと、自分の仕事や生活にどう応用できるかをブログに書く
・今後は毎日一言でも、気付き、面白いと思ったこと、ヒントになりそうなネタををTwitterでつぶやく
・仕事で再保険の最新動向を同僚と共有
マーケティング:原理原則の気付きをEvernoteにメモ グロービスで挫折してしまったマーケティングの勉強。でもいずれ再挑戦する。

■あらゆる作業に締切日を書き添える
これは吉越浩一郎さんのデッドライン仕事術で知った概念とかぶる。一度導入しようとしたが、徹底できていない。うまく取り入れて行かないと。

■ブレークスルーを起こす法 まず「偶有性」を見つける
■不確実性を楽しむ
あまり親しみのない言葉だが、「偶有性」とは偶然と必然の間にあること。起こっている事象や、自分のことでさえ、この先どうなるか正確に予想することは困難である。それだけ偶然に左右されている部分が多い。世界で起こっていることが相互作用し思わぬ形で影響を及ぼすー不確実性が高い時代、旧来の価値観や制度は力を失い、「頑張れば必ず報われる」ような社会ではもはなやくなっている。
しかし「頑張れば報われる」という価値観は外からの評価に自分のモチベーションを求める立場。
「内発的動機」にモチベーションを求める立場からは、こうした不確実性すらワクワクの種にし、成長の糧にする。
つまりこれまで自分が持ってきた価値観や自分が親しんできたやり方を守ろうとするのではなく、変化や不確実性を受け止め、柔軟に自分に取り入れて行く態度なのだと思う。
「偶有性は創造性という果実を育てる」この言葉、自分の言葉にまだ咀嚼しきれない状態だが、将来理解できるように・・・

■続けることていつかブレークスルーが起こる
勉強したり、トレーニングをしてもその分だけ比例的に効果が現れる訳ではない。「ポンと突き抜ける」瞬間があるのだという。これは英語の勉強に当てはまるかなと思う。地道にAudiobookやKindleを使った読書を積み重ねようと思う。

■20%ルール
自分の好きな研究に勤務時間の20%を使うことができるGoogleのルール。これも個人でも同じ。自分の時間の20%を新しいチャレンジに割けたら1年後、2年後は大きな変化があるだろう。
下記の自分R&Dと関連。

■自分R&D部門
時代の変化に対応するために、常に自分を進化させるための研究・開発が必要。この「自分R&D」という言葉がとても好きだな。すごく分かりやすい。
自分が研究開発したいことは何だろう?

ソーシャルネットワーク活用
クラウド活用
・仕事の効率化
・リーダーシップ
HRM
・企業変革
ファシリテーション
電子書籍を使った読書
・中国語
・カメラ
・楽典・Garagebandを使った作曲?


■ひらめきをもたらす
■自分にとってどういうアウトプットにつながるだろうという意識で本や情報と向き合う
本を読むときに目的をはっきりさせる、ということだと思う。そうすることで読書の目的が明確になり、学びを仕事や生活に応用し、改善する、という具体的な行動につながりやすい、ということだと思う。
これまでたくさんの本を読んできたが、あまり頭に残っていない・・・という状態を改善するために、本を読んで何を得たいのか、どんな改善を実現したいのかを明確にし、学びをブログに書き込む。

ルーチンワーク改善法→一人旅
普段の生活から離れることの有効性。
新しい経験、偶然の発生が後々の自分にセレンディピティとして影響を与える。
忙しいことを言い訳にして最近旅行していなかったが、何とか無理矢理にでも時間をひねり出してどこかにいかないとダメだな〜と思う。今年は絶対にどこかに行こう。

■クリエーターとして生きる
人生のコンシューマーになるのではなく、クリエーターになるべき

■「わからないこと」に取り組む

■「揺るぎのないモチベーションの源泉とは、すなわち自分自身への純粋贈与なのです」
これは仕事に取り組むことが自分の成長に直結し、喜びにつながると言う究極の状況だと思う。
この境地に至ればもはやモチベーションがあがらないなどと悩む必要がない。
これは意識付けと環境づくりなのかと思う。
大変と思う仕事を自分の成長の機会と思えるか。自分が到達したこともない状態にたどり着けることを喜びと感じられるか。成長を促す、助ける仕組みを構築できるか。

■リーダーシップ
「自分のため=人のためになる法」
「自分のために生きることが人のためになる」
東レの佐々木常夫さんが最近の東洋経済のリーダーシップ特集のインタビューで話していたことと重なると思ったが、小山さんは佐々木さんとお会いして話をしていたんだと知る。これもセレンディピティかな。

モチベーションを思うまま高める法

モチベーションを思うまま高める法